コラム

車のメーターにバッテリーの形をしたマークが点灯すると、「バッテリー上がりが起きているのではないか」と不安になる方もいるでしょう。
バッテリーの形をした赤い警告灯は、一般に充電警告灯やバッテリー警告灯と呼ばれ、主に充電系統の異常を知らせるものです。
また、警告灯が点灯した状態で走り続けると、発電できずにバッテリーの電力が不足し、エンジンが停止するおそれがあります。
本記事では、バッテリー上がりに関係するマークの意味や点灯する原因、バッテリー上がりとの違い、警告灯がついたときの対処法について解説します。
単純にバッテリー残量が少ないことだけを示すマークではありません。

車のメーターに表示されるバッテリー型の赤いマークは、一般的に「充電警告灯」や「バッテリー警告灯」と呼ばれています。
この警告灯は、走行用の電気をつくる充電系統に異常が起き、十分な発電ができていない可能性を知らせるものです。
ここでは、「充電警告灯」を解説します。
エンジンがかかっている状態で赤いバッテリー型のマークが消えずに点灯している場合は、車の充電系統に異常が発生している可能性があるでしょう。
トヨタでは、エンジン回転中に充電系統へ異常があると充電警告灯が点灯し、十分な発電ができていないおそれがあると案内しています。
また、JAFも発電機の故障やベルト切れなどを主な原因として挙げています。
そのまま走行を続けず、安全な場所への停車を優先してください。
バッテリー型の警告灯を見ると、スマートフォンの電池表示のように「バッテリー残量が少ない」と考えるかもしれません。
しかし、一般的なガソリン車などの充電警告灯は、バッテリー残量そのものではなく充電系統の異常を知らせるものです。
一方、電気自動車では駆動用バッテリーの残量低下を示す別の警告灯が設けられている車種もあります。
そのため、マークの意味は車種や動力方式によって異なるため、取扱説明書も確認するとよいでしょう。
バッテリー型の警告灯が点灯したからといって、すでにバッテリー上がりが発生しているとは限りません。
エンジンが動いている状態で警告灯が点灯した場合は、発電機や駆動ベルトなど充電系統に異常があり、バッテリーへ十分に充電できていない可能性があります。
ここでは、バッテリーマークが点灯しても、必ずしもバッテリー上がりとは限らない理由を解説します。
通常、エンジンが始動すると発電機であるオルタネーターが発電し、車内の電装品へ電気を供給しながらバッテリーを充電します。
しかし、発電機やその周辺に異常が起こると必要な電力をつくれなくなり、充電警告灯が点灯する場合があるでしょう。
JAFでは、バッテリー警告灯が点灯する原因として発電機の故障やベルト切れを挙げています。
警告灯が消えない場合は、単純なバッテリー交換だけでは解決しない可能性があるため、充電系統の点検が必要です。
バッテリー上がりでは、蓄えられている電力が不足し、エンジン始動に必要な電気を供給できなくなる場合があります。
JAFでは、バッテリー電圧が低下すると、ルームランプが暗くなる、ホーンが鳴らない、電装品が正常に作動しないなどの症状が現れると説明しています。
また、スタート操作をしてもセルモーターが十分に回らず、エンジンが始動できなくなる状態もバッテリー上がりの代表的な症状です。
このような症状がそろっている場合は、バッテリー上がりを疑う必要があるでしょう。
走行中にバッテリー型の警告灯が点灯する原因は、バッテリー本体だけではありません。
代表的なのは、発電を担うオルタネーターの故障や、発電機を動かすベルトの異常などです。
ここでは、バッテリーのマークが点灯する主な原因を解説します。
オルタネーターは、エンジンの回転を利用して発電し、車の電装品へ電気を供給するとともにバッテリーを充電する装置です。
この部品が故障すると走行中に十分な発電ができず、充電警告灯が点灯する場合があります。
また、バッテリーに残っている電力だけで一時的に走行できても、電力を使い切ればエンジンが停止する可能性があるでしょう。
JAFも、発電機の故障によって警告灯が点灯した場合、そのまま走行を続けるとエンジンが停止すると案内しています。
車種によっては、エンジンの動力をオルタネーターへ伝えるベルトが切れたり外れたりすると、発電できなくなって充電警告灯が点灯します。
さらに、JAFでは、ベルト切れが原因の場合、車種によってオーバーヒートやハンドル操作が重くなるなどの症状が発生することもあると説明しています。
そのため、バッテリーのマークだけでなく水温警告灯やハンドル操作の変化などが同時に現れた場合は、無理に走行を続けないでください。
充電警告灯はオルタネーターだけではなく、バッテリーへ電気を送る充電系統全体に異常が起きた場合に点灯する可能性があります。
そのため、配線や端子、制御に関係する部品などに問題があるケースも考えられるでしょう。
しかし、どこに異常があるのかを警告灯だけで特定することは困難です。
また、バッテリーを新品へ交換しても充電系統に原因が残っていれば再び電力不足になる可能性があります。
警告灯が点灯し続ける場合は、整備工場などで点検を受けてください。
バッテリー自体の劣化は、蓄えられる電力が低下し、エンジン始動が困難になる原因の1つです。
JAFでは、一般的なバッテリーの寿命は2~3年程度とされているものの、使用状況によっては明確な異常が出る前に性能が低下する場合があるとしています。
ただし、バッテリーの劣化による電圧低下は、充電警告灯が点灯する主な原因とは異なります。
充電警告灯が点灯した場合は、オルタネーター(発電機)やベルトなど、充電系統に異常がないか確認することが重要です。
エンジンのかかりが悪い、セルモーターの回転が弱いなどの症状がある場合は、バッテリーの状態や充電状況を点検してもらうとよいでしょう。
バッテリー上がりでは、バッテリーの形をしたマークが点灯するとは限りません。
むしろエンジンを始動するための電力自体が不足しているため、セルモーターが正常に回らない、メーターや室内灯が暗い、電装品が動かないといった症状から気付く場合があります。
ここでは、バッテリー上がりが疑われる主な症状を紹介します。
エンジンを始動しようとしてもセルモーターが回らない、または普段より弱々しく回る場合は、バッテリーの電圧が不足している可能性があります。
エンジン始動には大きな電力が必要なため、バッテリーに十分な電力が残っていなければ正常に始動できません。
ただし、セルモーター自体の故障など別の原因でエンジンがかからない場合もあります。
そのため、セルの動きだけでバッテリー上がりと断定せず、ルームランプやホーンなどほかの電装品の状態も確認しましょう。
エンジンがかからない状態でルームランプが普段より暗い場合や、メーター表示が弱い場合はバッテリー電圧が低下している可能性があります。
JAFでは、バッテリー電圧が低下すると電装品の作動が遅くなる、動かなくなる、ランプ類が暗くなるなどの症状が現れると案内しています。
また、ホーンが鳴らない場合もバッテリー上がりを判断する手掛かりです。
ただし、単独の電装品だけが動かない場合は、その機器自体の故障も考えられるでしょう。
プッシュスタート式の車では、スタートスイッチを押してもエンジンが始動しない、メーター表示が弱いなどの症状が現れる場合があります。
また、ハイブリッド車では、補機バッテリーが上がるとREADY表示にならず、走行できないこともあるでしょう。
JAFでも、エンジンがかからない、またはREADY状態にならない場合の原因としてバッテリー電圧の低下を挙げています。
ただし、スマートキーの電池切れなど別の原因もあるため、車種ごとの取扱説明書を確認することも大切です。

走行中に赤いバッテリー型の警告灯が点灯した場合は、目的地まで無理に走り続けるのではなく、安全に停車できる場所を探してください。
発電できていない状態では、バッテリーに残っている電力がなくなるとエンジンが停止する可能性があります。
ここでは、走行中にバッテリーマークが点灯したときの対処法を紹介します。
バッテリー警告灯が走行中に点灯したら、急な操作を避けながら速度を落とし、安全に停車できる場所へ移動してください。
JAFも、警告灯が点灯している場合は速やかに安全な場所でエンジンを停止するよう案内しています。
なお、高速道路などで停車する場合は、可能な範囲で安全な場所へ移動し、周囲の交通にも十分注意する必要があります。
また、ベルト切れではハンドル操作が重くなる車種もあるため、車の挙動に変化を感じた場合は無理に走行を続けないことが大切です。
安全な場所へ停車した後は、警告灯が点灯した原因を確認するためにロードサービスや自動車販売店、整備工場などへ相談してください。
充電警告灯の原因がオルタネーターの故障だった場合、エンジンをかけ直せても十分な充電ができず、再び走行不能になる可能性があります。
そのため、一時的に警告灯が消えたとしても、同じ症状が繰り返される場合は点検を受けることが重要です。
警告灯の点灯時刻や異音の有無などを伝えると、状況を把握してもらいやすくなります。
エンジンが始動せず、ルームランプが暗い、ホーンが鳴らないなどの症状がある場合は、バッテリー上がりの可能性があります。
対処方法には、救援車やジャンプスターターを利用して始動する方法がありますが、接続方法を間違えると車両故障や事故につながるおそれがあるでしょう。
ここでは、バッテリー上がりでエンジンがかからないときの対処法を解説します。
バッテリー上がりでは、ブースターケーブルやジャンプスターターを使ってエンジン始動を補助できる場合があります。
ただし、ケーブルの接続順序や接続箇所を間違えると、車両の電気系統を損傷する可能性があります。
また、車種によっては通常のバッテリー端子ではなく、専用の救援用端子を使用する場合もあるでしょう。
そのため、作業前には必ず車両の取扱説明書を確認してください。
少しでも手順に不安がある場合は、自分で作業せずロードサービスへ依頼するほうが安全です。
ジャンプスタートによってエンジンが始動しても、バッテリー上がりの原因が解消されたとは限りません。
ライトの消し忘れによる一時的な放電なら充電によって改善する場合がありますが、バッテリーの劣化や充電系統の故障が原因なら再び始動できなくなる可能性があります。
なお、JAFでは、ライト類や室内灯の消し忘れをバッテリー上がりの代表的な原因として挙げる一方、バッテリー自体の寿命にも注意を促しています。
再発する場合はバッテリーと充電系統を点検しましょう。
関連記事:バッテリー上がりはしばらく待つと復活する?再始動できるケースや正しい対処法を解説
赤いバッテリー型の警告灯が走行中に点灯した場合は、「まだ車が動いているから大丈夫」と考えて走行を続けないことが重要です。
発電系統が故障している場合は、バッテリーに残った電力だけで走っている可能性があり、電力がなくなればエンジンが停止します。
ここでは、バッテリーのマークが点灯したときにやってはいけないことを紹介します。
充電警告灯が点灯していてもエンジンが動いていると、そのまま目的地まで走行できるように感じる場合があります。
しかし、発電できていなければ車はバッテリーに残った電気を消費し続け、最終的には走行中にエンジンが停止する可能性があるでしょう。
なお、JAFも、バッテリー警告灯が点灯したまま走行するとバッテリー電圧が低下し、エンジンが停止すると注意しています。
そのため、警告灯を無視して走り続けず、安全な場所へ停車して救援や点検を依頼してください。
バッテリー型の警告灯が点灯したからといって、バッテリーだけを交換すれば必ず直るわけではありません。
警告灯は主に充電系統の異常を知らせるため、原因がオルタネーターやベルトなどにあれば、新しいバッテリーへ交換しても正常に充電できない可能性があります。
そのため、警告灯の点灯が続く場合はバッテリーだけに原因を限定せず、充電系統全体を点検してもらうことが大切です。
関連記事:バッテリー上がりは自分で直せる?復旧方法や必要な道具、注意点を解説
車のメーターに表示される赤いバッテリー型のマークは、一般的に充電警告灯やバッテリー警告灯と呼ばれます。
ただし、これは単なるバッテリー残量不足ではなく、発電機やベルトなど充電系統の異常を知らせるものです。
一方、バッテリー上がりではエンジンが始動しない、ライトが暗いなどの症状が現れる場合があります。
そのため、警告灯が点灯していなくても異常を感じたら確認が必要です。
特に、走行中に点灯した場合は、無理に走行を続けず、安全な場所へ停車して専門業者へ相談しましょう。
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バッテリーのマークが消えない場合や、エンジンがかからず自分での対処が難しい場合は、無理に作業を続けず、まずはお気軽にお問い合わせください。